【ハワイ親子留学day12-14】生後5ヶ月ベビー、ハワイで救急にかかる!?
数日前から予感はしていましたが、とうとう5ヶ月次女、吐き戻しの回数も増え、
息を吐く時のゼエゼエという喘鳴がひどく、
これは、奥の方の気管支の炎症だということが素人目に見ても分かるので、
痰切り薬では対処はできないレベルに来たなと、早朝の時点で判断しました。
今回は、3日間のハワイでの闘病記を準備編からまとめる形で書こうと思います。
- 【事前準備編】出国前の準備・持ち物
- 【事前準備編】海外旅行保険の確認・手続き
- 【現地対応編】保険会社への連絡、病院予約
- 【現地対応編】受診①
- 【現地対応編】受診②とその後
【事前準備編】出国前の準備・持ち物
我が家は、5歳長男と2歳長女が小児気管支炎喘息の持ち主なので、
2ヶ月に一度、定期検診をして、発作予防の薬を処方されています。
出国直前の定期検診の際に、いつもの予防薬以外にも、
下記を多めに処方してもらいました。
・発作が起きた時の気管支拡張剤(吸入薬とホクナリンテープ)
・整腸剤や解熱剤
・痰切り薬
また、吸入薬を吸入する際に使う器具も持って来てます。
・5歳長男用のスペーサー
・2歳長女用のネプライザー
さらに、民間療法も掛け合わせで治療してるので、愛用品も忘れずに持って来ました。
・アイシング用の氷嚢(胸骨を開くため、背中の肩甲骨の間に置いて子供を寝かせる)
・高純度のマヌカハニー(ちょっとした喉風邪と、風邪予防にはすごい効く)
【事前準備編】海外旅行保険の確認・手続き
これが実は渡航前にかなり私を悩ませたことの一つでした。
自分は自身のクレジットカードの保険で十分。
重要なのは、子供達の海外旅行保険。
掛け捨てのものに入るとなると、2ヶ月の長期となるので、結構なお値段。
ネットでざっと見積もりをしてみても、
乳児・幼児関係なく一人当たり3〜4万円くらいが相場なので、
我が家だと大体10万以上の費用がかかって来ます。
うん、高い(涙)
ただ色々調べていると下記のことがわかりました。
✔️生後6ヶ月未満では加入できない保険が多い
(損保ジャパン、三井住友海上火災保険のみ可能なプランあり)
✔️観光ビザかつ31日以上の渡航の場合、既往症が適応する保険はない
つまり、せっかく高いお金を出しても、
我が家の生後4ヶ月の次女と、喘息の既往を持つ5歳・2歳の子供達のリスクを完全にカバーしてくれる保険は存在しないのです。。
その後、掛け捨ての保険は諦め、
最も我が家に適したクレジットカード付帯の保険は何か?をリサーチ。
✔️自動付帯
✔️カード保持者以外の家族にも適応(生後6ヶ月未満も含む)
✔️(基本的に既往症はどこも適応してくれないので)病気保証額のできる限り高いもの
…すると!
なんと我が家はすでに旦那さんが個人で持っていたカードがそれに該当(笑)
めっちゃ何週間も保険について悩んでネットで調べまくってたのに!
こんな身近なところで解決(笑)
ということで既往の喘息への不安は完璧には拭えないのですが、そこは前段の対策グッズで頑張りたいところ。
とりあえず次女も保険でカバーされるし、一安心。
【現地対応編】保険会社への連絡、病院予約
そしていよいよ、異国の地で初めて呼吸困難になってしまった生後5ヶ月の娘を目の前にして、保険会社へ電話連絡をしました。
かなり不安に駆られているので、
日本語で丁寧にご対応いただき、それだけで泣けるほど安心。
土曜日の早朝で、急患対応でやっている病院となると、有名なところは、
シェラトンワイキキ内にある「ドクターズオンコール」という病院。
ただ、生後5ヶ月ともなると、小児すぎて対応が難しいだろうなと思い、
事前に知人に紹介してもらった
アラモアナビルにある"Dr. Jiro Saegusa MD Inc"という日本人の小児科専門医がいるクリニックに行きたい旨を伝えたところ、
保険会社の提携クリニックらしく、キャッシュレス診療が可能とのこと!
その後一度電話を切って、
クリニックが始まる8:30に電話をしたところ、
急患で見てくれるとのことですぐに予約を取り付けました。
【現地対応編】受診①
往復のタクシー代も事後請求で出るとのことで、ありがたく子連れ3人タクシーで到着。
看護師さんも日本語対応の方がいらっしゃって、サクサクと書類など対応してくださる。
そして待合室からの眺めが美しすぎて、現実逃避。
看護師さんの簡単な検診を終えると、先生の診察。
ものすごく丁寧に全身の観察をして、胸の音もきいてもらった結果:
「痰が気管支まで降りてきて、気管支炎になっちゃったね。
腸炎や中耳炎には派生してないし、喘息までも行ってないよ。
体が冷えると咳き込むから、体温調節は気をつけること。
プールには入れず、お風呂もお出かけも大丈夫」
と、丁寧にご説明をいただき、抗生物質が処方されました。
アメリカでは、4歳児以下対象の薬は作っていないのだそうで、
基本、抗生物質で対応するのだそう…
へえ、ざっくり(笑)
帰宅して、飲ませてみると、吐き出さずに上手に飲んでくれました。
しかも、この苦しい体調不良の中でも、
初の寝返りを達成!!!
このままきっと回復するのだ、とすっかり信じ切っていました。
【現地対応編】受診②とその後
翌日は日曜で、元気に昼間遊んでいたのだけど、
帰宅してから激しい喘鳴が止まるどころか悪化。
薬を飲ませても一向に改善せず、終いには喉も陥没し始めてしまいました。
なかなかうまく寝付けないので、枕高くしたり縦抱きで対応して、
やっと寝ても、咳をしては目覚めての繰り返し。
そろそろ、酸素の値が心配になってきました。
月曜の朝。そしてこの日は最悪なことに祝日。
エージェントの方に教えていただいた、小児専門救急があるという
"Kapiolani Medical Center For Women and Children"へ行けるように手配をし(こちらもキャッシュレス診療可能)、
即タクシーに乗りました。
到着すると、すぐに酸素の値をチェックしてくれましたが、問題なさそうで一安心。
その後、個室へ移動。
とても設備が整った病院で、すでに待ちくたびれそうな長男長女たちに、
飽きないようアニメのムービーをつけてくれました。
細かく先生が診察すると、胸の音が酷いとのことで、
まずは吸入を試し、その後30分経過後の変化を見ることになりました。
とにかく痰が詰まっているのが主な原因なので、機械で吸いまくり。
吸入は功を奏したようで、だいぶ良くなったよとの診療結果。
日本からネプライザーを持ってきていることを伝えると、
吸入薬だけ処方してくれました。
救急は、さすがに日本語を話せる人はいないようで、
全て英語で対応だったのですが、
薬品名や、病気の症状を説明してもらうにも、聞いたことない単語がいっぱいあり。
さすがに娘の体のことなのでちゃんと理解をしなくてはと調べつつ話をして、
母もすごい勉強になりました(笑)
お土産に、乳児用の吸入マスクをもらって良いよということだったので、
もらって帰りました。
(ネプライザーは持ってきたけど咥えるタイプしかなかったから、これが助かった!)
これだけで3時間強の診療時間。
5歳長男も、2歳長女も、待ちくたびれて限界だったけど、よく耐えてくれました。
私もさすがに寝不足でふらふらなので、
帰りに、アイスクリームとサンドイッチを食べて帰宅。
長女はベビーカーでお昼寝モードに入ったのですが、
長男は、「僕は歩くよ。〇〇(長女)ちゃん、寝かせてあげるよ」
とかっこよく譲ってくれました。
しかも、疲れた私に、
「お母さんもちょっと寝たら?今日はとっても頑張って疲れたでしょ?」と優しい一言。
私、5歳の時に、そんな粋なセリフ言えたかしら…。
とても大変な出来事だったけど、
3人だからこそ乗り越えられたなあ、と実感。
「ハワイに来たら、お父さんの代わりになって、お母さんたちを守ってね」と気軽に長男にお願いしたのだけど、
期待していた以上に、私は彼に守ってもらっているなあと、思ったのでした。
そして、そんなみんなの頑張りの甲斐あって、
次女はみるみる回復。
その後、2日後に再度Dr. Saegusaの所に検診に行ったのですが、無事回復傾向で、
今やすっかり良くなりました。
迷ったけど、救急行って、本当によかった。
キャッシュレスだから、請求書の額、見てないんだけど。
あとで支払い完了報告書の額、見るのがドキドキだなあ。
色々書いたけど、私が言いたかったことは、
ただ一つ。
「絶対に海外旅行保険は、入ったほうがいい」です。
*1:※キャッシュレス診療:事前に保険会社から病院へ連絡を入れてくれて請求が直接保険会社へ行く仕組み。患者側は支払い一切なし